本ブログの移転  (第221回)

このブログは、私が書き進めている別のはてなブログに、カテゴリー名「憲法と社会(2016年~2022年の過去記事の再掲)というサイトに移転作業中です。そのリグログの作業が本年内には終わる予定す。作業完了次第、このサイトは閉鎖し、過去の記事も今後の書…

オリンピック  (第220回)

今回は読んだ人が不愉快になるおそれが大きいので、最初にお断りしておきます。その理由は二つあります。(1)昨年(2021年)に行われた「東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会」(以下、「オリパラ」と略す)の開催に私は反対しました。今もやる…

更新再開  (第219回)

もう4か月以上も更新が滞っておりました。この間に私は自分の健康状態と老化、実家の事情、コロナ禍の影響などが重なり、収入を伴う業務の契約が先月で全て終了しました。いま61歳です。まだ働きたいし、生活のこと老後のことを考えると、また仕事を探さなけ…

期日前投票  (第218回)

かつて駐在員として長期滞在していたカンボジア国で、終わりつつある内戦を祝うかのような国政選挙が、何十年かぶりに行われた。1990年代の終わりごろだったと思う。 投票率は99%を超えた。識字率が低かったので、投票用紙は候補者の顔写真だったか、サッカ…

憲法改正  (第217回)

このブログほど読まれていないブログもないかもしれない。書き手が怠慢だからだが、そうも言っていられなくなった。誰が総理大臣をやってもダメな国になって幾歳月、またも人が変わった。党人事と組閣が終わったそうそうに解散するそうで、誰が頼もしく思う…

口の利き方  (第216回)

本ブログを再開すると言っておきながら、なかなか先に進みません。少しごたごたしておりました。ケガをして9針縫って、全治6か月の静養中です。 そうやって騒いでいるうちに、オリンピックは強行されそうな雰囲気になり、ここ東京では何度目かの感染拡大期…

再開の予定  (第215回)

このブログは、しばらくの間、更新していませんでした。主な理由は、他のブログを毎日のように更新していたので、記事の入力はもちろん、書くべき内容を考えたり、そのための読書ほか情報収集をする余裕が無かったからです。時間も体力も。そもそも、このブ…

このブログの終わりと引き継ぎ  (第214回)

2016年7月に、それまで別のブログで書いていた「憲法」というカテゴリーを独立させて、この「憲法と社会」という単独のブログを始めました。それまでの経緯や、その時の心境は第1回で書いたとおりです。少しばかり繰り返せば、かねがね生まれて一度くらいは…

田中正造の最後の演説  (第213回)

今回は引用だけで終わります。出典は国立国会図書館蔵、「田中正造之生涯」。明治三十四年、第十六回帝国議会。日露戦争前夜。 (おわり)

ひと一人の命  (第212回)

昨日(2020年3月18日)は、朝一番の急ぎの仕事を片付けてから、コンビニまで歩いて、久しぶりに週刊文春を買ってきた。わざわざ買いに行ったのは、東日本大震災のとき以来ではないかと思う。財務省の醜聞の記事をすぐに読みたかったからだ。このブログは、最…

抑止力  (第211回)

九条で国防はできないと騒ぐ、脳みそが不調な人たちには困ったものです。確かに第九条だけが文書で存在しても、現実にミサイルを飛ばしてくるような国が近くにある以上、必ず国を防げるという保証はない。かといって、憲法に自衛隊を明記すれば防げるという…

国民投票法の改正案  (第210回)

与党・内閣がこの有様では、野党もさぞかし忙しかろう。それでも、もっと頑張っていただきたい課題がある。掲題の国民投票法の改正案についてです。今国会(本年12月9日までの臨時国会)で可決・成立するか否かの瀬戸際にある。所要日数があとわずかなのだ。…

男系男子  (第209回)

今回は全くの私見でございまして、学術的な根拠のようなものは無い。直観に過ぎません。でも熟慮する前に、忘れないようメモします。一部の偏屈な右翼が極度にこだわる天皇制の男系男子、あれは何事でしょうか。熱意というより、執着と呼ぶべし。 日本会議や…

理想  (第208回)

日本国憲法の前文には、「崇高な理想」という語句が二回出てくる。前後を含めて該当箇所のみ引用すると、先ず第二段落の「平和主義」といわれている箇所にある「日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚する」。もう…

ロビンソン・クルソオ  (第207回)

今回は文章の紹介なので、簡潔に参ります。いつもお世話になっている「青空文庫」さんの宝庫より、鴎外森林太郎の作品。翻訳した「ロビンソン・クルソオ」の序文で、副題は「序に代ふる会話」。百年以上前のものだが、進歩ないのね日本人。森林太郎 ロビンソ…

障碍  (第206回)

アクセス数を見ると、このブログは世界で一番読まれていないものかもしれない。何の宣伝もしていないし、キャッチーなキーワードを散りばめている訳でもないから、偶然、検索でヒットされる確率も低い。 問題は、それでも通算で千件単位のPVがありながら、月…

9月1日 いじめられた子供の転校 (第205回)

サダキヨのことだ。「20世少年」の主役格の一人。ご存じない方のため概略をお伝えすると、映画では脇役になっているが、原作の漫画では重要な役割が与えられている。 サダキヨは、小学校5年生の夏休みに、友達と信じていたフクベエに大阪万博に一緒に行こう…

緊急事態の徴兵制度  (第204回)

仮に今の改憲案が現実のものとなって憲法が改正されたら、そして私が内閣総理大臣なら、名称は何であれ、徴兵の法制度をつくる。政令で(閣議決定で)できる。もちろんまだ軍隊はないから、自国民を強制的に自衛隊員にできる法律をつくろう。集団的自衛権を…

投票率  (第203回)

昨日(2019年7月21日)の参議院議員選挙の結果が出そろいました。昨日の日曜日、昼過ぎにいつもの投票所である小学校に参りましたが、雨は降っていなかったのに人影まばらで、廊下に掲示してある投票率の途中経過も今一つ。今回の当方の関心は憲法改正が主で…

参院選  (第202回)

もう次の週末に参院選の投票日が迫っている。今回ここで私が言いたいことは、生前の菅原文太が東日本大震災のあとに、何度も語っていた言葉を借りるとすれば、若い奴は選挙に行けという趣旨です。若い奴の皆さまにおかれては、千と千尋の釜爺の声と言った方…

新年号  (第201回)

前回以降しばらく、体調不良や業務の集中が続き、更新が遅れてしまいました。もう一度、前文を読み直す必要があります。以下は、それに先立ち別のところに書いた文章ですが、憲法やその前文にも関わりのあることなので転載します。 新しい年号が「令和」に決…

前文をもう一度 (第200回)

このブログでは、最初のうち憲法の基礎を勉強するという目的で、日本国憲法と自由民主党の「日本国憲法改正草案」を逐条で読む努力をして参りました。第200回も迎えたことだし、ここでもう一度、これから何回かかけて憲法の前文を読むことにしました。 今年…

統計問題とアベノミクス  (第199回)

ときどき念のため書いておりますが、私は法律家ではありませんし、どちらかというと政治にはあまり興味がないほうだと思います。それでも近年、報道やネットから入って来る情報がキナ臭くなっており、有権者の責務として最低限のことは知っていなければなら…

辛酸  (第198回)

前回はウィキペディアの注意点に触れましたが、アマゾン社の「カスタマー・レビュー」も、酷いのが少なくない。本当に本好きで買って読んだのか(カスタマーなのか)、あるいは、レビューというより単なる悪口雑言なのではないか、というのをよく見る。 私に…

安直にWikipediaを信ずるべからず  (第197回)

ウィキペディアは便利です。私も公私を問わず、毎日のように使っている。特に単発の事実をすぐ知りたいとき、例えば信長の生まれた年とか、どこかの国の首都の名前とかを調べるには本当に使いやすい。 だが、単純事実関係でも意外と誤りが多いうえに、歴史や…

人口政策確立要綱  (第196回)

本稿では、2012年に自民党が決定したという「日本国憲法改正草案」を、いまの憲法と比べながら読んで参りました。今年(2019年中)に、国会での動議から国民投票まで推し進める計画だという報道を耳にしておりますが、その具体的内容は相変わらず曖昧模糊と…

それでも、日本人は「戦争」を選んだ  (第195回)

ブログを引越し、そして久しぶりの更新です。引越も更新も間が空いたのは、まず私自身の情けない体調のせいで、長いこと体調不良に苦しみ、僅かな仕事しかできなかったこと。今回はその病床で読んだ本の紹介です。遅れた理由はもう一つあって、憲法改正の話…

国家安全保障会議  (第194回)

私はこのブログを書き始めた一昨年(2016年)まで、憲法や軍事にほとんど関心が無かった。このブログとて、何か高尚な動機があって始めたわけではなく、何だか世間で憲法改正がどうのこうのと話題になっているようなので、これを機に少し勉強しておこうかと…

海兵隊  (第193回)

このブログの更新が滞っております。主な理由は、珍しく仕事が忙しいのと、別のブログでも忙しいのと、しかし最大の理由は、憲法改正の話題に窮しているからです。総裁選が終わり、さあ改憲だと威勢が良いが、どういうふうに変えたいのか、さっぱり分からな…

赤の十月  (第192回)

最近このブログを見た旧友から、「お前はもっと保守的な奴だと思っていた」と言われました。一方で家族からは、はなから保守的な人間と認定されています。自分でも、性格的には保守そのもので、世の中や己の生活が急変することを好まず、少しずつ快適になっ…