2017-08-01から1ヶ月間の記事一覧

あとで宜しく  (第145回)

もう二年くらい前になると思う。何がきっかけになったかすら覚えていないが、一生に一度ぐらいは、憲法改正の議論をしてみたいと、ブログかSNSかに書いた覚えがある。議論の結果、変わらなくてもいいから、多くの人と憲法の話をしてみたいというロマンチック…

国会法 第六十八条の三  (第144回)

国会法や国民投票のことについては、後段(第96条)に憲法改正の条項が出てくるので、その際に話題にするつもりでいるのですが、どうしても、これだけは緊急事態の箇所で触れておきたいというものがある。 今回は、改正草案の緊急事態条項を、全部は引用しな…

緊急事態  (第143回)

前にも書いたことを繰り返します。この条項が通ったら、それだけで日本国の緊急事態だ。第九条は議論の余地があると思っているが、これは論外。とはいえ、ここまで来たら論じない訳にもいかない。それにしても、この改正草案の新設の第九章、くどくて長い。 …

地方自治について【後半】  (第142回)

前回の続き。もう一度、同じ箇所を引用します。【現行憲法】第九十三条 地方公共団体には、法律の定めるところにより、その議事機関として議会を設置する。 二 地方公共団体の長、その議会の議員及び法律の定めるその他の吏員は、その地方公共団体の住民が、…

地方自治について【前半】  (第141回)

第七章「地方自治」の後半に入ります。今回は長いので、前半と後半の二回に分ける。相互に関連する条項が多いからでもあるが、前回と同様、改正草案の口数が多い。なぜ地方自治と、関連して財政については、こんなに関心が高いのだろう。本日の箇所にも、新…

基本  (第140回)

これから第七章の「地方自治」に入ります。私の情報不足かもしれないが、地方自治に携わっている方々からの本件に関する意見というものを、あまり聞かない。これはもしかしたら当方が東京に住んでいるからであって、地方の議会や報道では話題になっているか…

会計検査  (第139回)

今回は第七章「財政」の最後に置かれた二か条です。会計検査というのは、一般に国民にとって余り身近なものではないと思う。詳細は書けないが、私は会計検査院に呼び出されたことがある。ただし、「容疑者」としてではなく、一応「被害者」の側だったのだが…

皇室と宗教に関する財政  (第138回)

今回は少し強引な展開になるかもしれない。報道によると、わが首相はまた改憲についての言い回しを改めており、「日程ありきではない」と仰ったらしい。今までは、日程ありきだったらしい。内閣にお家騒動が相次ぎ、このままではお取り潰しではという危機感…

毎年度会計  (第137回)

財政の章において、改正草案は第86条に新しい項を三つも新設した。他に例を見ない。よほど言いたいことがあるらしい。間もなく内閣の改造があるそうで、どうやら財政の担当大臣A君は留任するらしい。改正草案にも尽力された由、彼の主張として聞こうか。現在…