2017-03-01から1ヶ月間の記事一覧

万機公論ニ決スヘシ  (第107回)

憲法の第42条は次のとおり、二院制の規定。改正草案も同じ文。第四十二条 国会は、衆議院及び参議院の両議院でこれを構成する。 私が子供のころから、参議院の不要論というのがあった。政治家も有権者も、タレント議員を量産しておいて、よくもまあ。半世紀…

言い間違え  (第106回)

第三章が終わって一休みしている間に、わが国会は、いつになく活況を呈している。先日、奈良に仕事仲間と打合せに行った際、春日大社にお参りしたところ、寄附金のお札に金壱阡万円というのが何枚もあって、たまげた。あるところには、あるものである。 少し…

疑惑の銃弾  (第105回)

1984年といえば、私が大学を卒業して社会人になったという記念すべき年なのだが、てんで世間は関心がなく、唯一つの事件にマスコミも国民も大騒ぎになった。ロサンゼルス発の殺人事件で、私が読んでいた週刊誌に「疑惑の銃弾」という続き物で報道された。 前…

人権派   (第104回)

国民の権利及び義務の規定集のうち、残りはあと四か条。私が読んだ範囲では、改正草案とは字句の手直しぐらいの違いだと思うので、気づいた点を挙げる程度にします。今回は第37条および第38条。改正草案は省略して、今の憲法の条文のみ。第三十七条 すべて刑…

トランプ並み  (第103回)

小さいころ家族や教師から、人のことを馬鹿と呼んではいけないと、何度も説教されたものだ。その割に、両親など平気で人を馬鹿呼ばわりしていたから、てんで説得力がない。マンガの世界でも天才バカボンとか空手バカ一代とか、ごく普通に使われている。とい…

法律が増えると罪人も増える  (第102回)

掲題はヨーロッパかどこかの諺だったと思います。もちろん、悪事の件数そのものが、増えるわけではない。そろそろ憂さ晴らしの寄り道も、いい加減にして条文に戻る。 ただいま、私の日常生活とは幸い縁が薄い、刑事事件だの裁判だのといった箇所で難儀してい…

政府国憲に違背するときは日本人民は之に従はざることを得  (第101回)

教育勅語を幼児に音読させる幼稚園があるという妙な話は、もう一年くらい前に聞いていたように思う。今そこは、国有地のたたき売りと、有毒物質の意図的な放置という、本当ならば、とんでもない疑いをかけられている。 調査中のようだから、犯人扱いはしない…

素人ジャーナリズム  (第100回)

せっかくの第100回記念ですから、このときぐらいは条文からいったん離れて、憲法に関連する華やかな話題を取りあげようと探してきたのに、結局、中途半端な報道しかなかった。またも文字どおり、雑記帳になってしまう。 雑誌かネットか忘れたが、「素人ジャ…