2017-04-01から1ヶ月間の記事一覧

召集と招集  (第114回)

第52条と第53条には、ちょっと久しぶりにという感じだが、改正草案に追加の記載がある。次の第54条には、ちょっとどころではない追加があるのだが、先を急がず、両条の違いを見比べてみる。 【現行憲法】第五十二条 国会の常会は、毎年一回これを召集する。 …

或阿呆の一生 【一休み】  (第113回)

「この私はせっかく大臣になりました。ところが騒動が起き、総理にジニンせよと言われました。私は学がありますので、芥川龍之介の小説のタイトルが頭に浮かび、阿呆であることを自認せよと言われたものと理解したのですが、なぜかせっかく大臣になったのに…

不逮捕特権というらしい  (第112回)

そういう言葉を知らなかったが、法の内容は聞いたことがある。国会議員は会期中なら逮捕されない。これを「不逮捕特権」と呼びならわすということを、改正草案が付けたタイトルで知った。文面は変わっていないので、いまの憲法だけ転記します。第五十条 両議…

定数削減のこと (第111回)

本日はできるだけ、穏やかに、あっさりと。国会関係の条項は、まだまだ第64条まである。先はものすごく長い。今回は第48条と第49条。改正草案に変更点はない。第四十八条 何人も、同時に両議院の議員たることはできない。 第四十九条 両議院の議員は、法律の…

選挙区制のこと (第110回)

前回はつい、口汚くなってしまったので(書いていて腹が立つこと自体は、全責任が私のみにあるとは思えませんが)、たまたまお読みになった方のご気分を害してはいけない。本日はできるだけ自重致します。上手くいきますように。今回は第47条。【現行憲法】 …

AKB以下 (第109回)

第四十五条 衆議院議員の任期は、四年とする。但し、衆議院解散の場合には、その期間満了前に終了する。 第四十六条 参議院議員の任期は、六年とし、三年ごとに議員の半数を改選する。 憲法の第45条と第46条は、衆参両院議員の任期を定めている。このそれぞ…

選挙における差別 (第108回)

アメリカの労働法では、年齢による差別を、連邦法レベルで禁じているらしい(定年までは雇うという優遇もない)。複数の法律家からお聞きしました。原文は読むのが大変そうなので遠慮しているが、「Employment discrimination law in the United States」とい…