2018-03-01から1ヶ月間の記事一覧

安保法制の落とし穴  (第175回)

どうも私の文章はくどい。最近の投稿を自分で読んで、そう思った。ここでの本の紹介は、営利目的ではないから、あっさりで良い。今はネットでいろんな感想や意見が読めるし、まずは図書館で借りても良い。ということで今後は、こういう本があるという端的な…

空気  (第174回)

いま大流行りの「忖度」という言葉は、たぶん何年か前に流行した「KY」の「K」と似たような意味合いで使われているように感じる。ただし、以下は私見ながら、忖度というのは、辞書的な語義としては、人の心を推し量るという、どちらかと言えば良い語感を持つ…

もう一つの「戦争論」  (第173回)

クラウセビッツでもないし、小林よしのりでもない。坂口安吾が昭和二十三年(1948年)に、雑誌名だと思うが「人間喜劇」に発表した論評。終戦の3年後だ。私が持っているのは、新潮文庫「堕落論」に入っているもの。 学生時代は安吾が好きで、寒い京都の冬、…

文章読本  (第172回)

もしかしたら、ご迷惑をおかけした方がいらっしゃるかもしれないので御詫びからです。事務的なミスをして、URLを変更せざるを得なくなりました。タイトルやこれまでの記事など、他は全て変更ありません。 今回は少し趣向を変えて、ご案内したい書籍は丸谷才…

ミリタリー・コントロール  (第171回)

雑誌「ざっくばらん」の巻頭論文20選という副題のついた「天下国家を論ず」という本がある。奈須田敬著、並木書房(著者の会社)、2011年7月発行。その時期だったから、あとがきに、「現実は見るとおりの悲惨さ」、「日本国民は肩をこすりあわせて生きのびて…