投票率  (第203回)

昨日(2019年7月21日)の参議院議員選挙の結果が出そろいました。昨日の日曜日、昼過ぎにいつもの投票所である小学校に参りましたが、雨は降っていなかったのに人影まばらで、廊下に掲示してある投票率の途中経過も今一つ。

今回の当方の関心は憲法改正が主でしたので、気になっていたのは、①現政権の連立与党および改憲派と呼ばれる野党の議席数が、三分の二に達するかという改正条件に直接関連する数字と、②投票率、すなわち改憲に限りませんが有権者の国政に対する関心度合いでした。


与党の過半数は固いとの事前予想でしたし、そのとおりの結果でした。上記①の「三分の二」は、現時点でわずかに足りないようですが、今後、二股膏薬が登場する可能性もあるので、微妙な場所に着地しました。これも、概ね予想していた範囲内だった。

問題は②の投票率。今日になってから新聞各紙などが報じている総務省の統計によると、例えば、「総務省は22日午前、参院選の選挙区の投票率48.80%で確定したと発表した。50%を割り込むのは過去最低だった1995年の44.52%以来で、24年ぶり2回目」(日本経済新聞)。他紙も同様です。乱暴を承知で書き散らすが、気の毒な理由もなく二回続けて投票しなかったら、投票権を停止してはどうか。気まぐれに国民投票されては敵わぬ。


この数字自体の低さも酷いし、24年ぶり2回目という甲子園大会の特報みたいな記録は、この年に阪神・淡路大震災地下鉄サリン事件があったことを考え併せた結果、日本人は国難から目を背ける傾向にあるのだろうという推論を得ました。

大した手間がかかるわけでもないし、事前・不在者の投票制度も周知されてきた。ネットでもテレビでも、街角のポスターでも五月蠅い選挙カーでも、この日曜日に参議院選挙があることはみな、知っていたはずで、一部の病気などで行けない人を除いても、おおむね二人に一人は積極的に投票を放棄したのだ。


マスコミでもインターネットでも、世の中や政治・経済に関する不平不満は、多種多様、無数に毎日、目にするのに、肝心な選挙になると意図的に無視するとは一体どういう了見なのだろうか。

私はこのブログだとアクセス数が良くないので、今回だけはいつも娯楽に使っているSNSやサイトも使って、投票を呼び掛けてきた。私自身がノンポリなので、個別の政党に誘導するようなことは書いていない。


それなのに、現役社会人たるSNSの連絡仲間からも、ほとんど全く反応がなかった。もう見るのも腹が立つので、応じてくれた人の名だけ覚えて消去した。私に対して「いいね」なんて送ると、即座に共謀罪とまでは行かないと思うが、勤務先や顧客の手前、政治色を出したくないのだろう。

それぞれ私が思いつかないような事情や利害関係を抱えているだろうから、個々人を責めることはしていないが、一方で、勇気が要ったが今回初めて声を挙げたと語ると友あれば、他方で相変わらず経済活動と遊びにのみ邁進しているマジョリティあり。お先真っ暗だが、このブログはこの調子で発信を続ける。



(おわり)



鶏頭の育つ季節に  (2019年7月10日撮影)

































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